この曲について

― 平和の園 ―

この歌の歌詞は、私と高校時代の学友、岡野 正義氏(1935~)が、クラス会で平和の園の造園計画を聞かれ、協力を申し出られて、作詞されました。

わがふる里、白木町三田にそびえる白木山(889m)は、広島市では最も高く、よく晴れた日には、旧広島市のあたりまで見通せるといわれるほど、雄大な山として知られ、最近は、かなりの人が登山、ハイキングに来られるようになりました。平和の園は、この山麓の下三田下大椿の地に造園されました。私の少年時代には、その近くを流れる三篠川の岸部に、いつも夏がくると、たくさんの蛍が飛び交い、風雅な夜を演出していました。

本曲は、平和の園のテーマ曲ですが、この歌の歌詞からは、平和の園の全貌が目に浮かんでくるようです。歌の前半は、明るい感じの長調ですが、中間部は、原爆を落とされた日を回想して短調に転じます。しかし、後半は、再び長調となって、明るさを取り戻し、力強く曲を終えます。

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